第42章 まもなく真相を語る

「……真相って、何だ」

八幡誠言は眉間に深い皺を刻み、重たい視線で岩崎深を射抜いた。

岩崎深は一度、大きく息を吸う。声をぐっと落としながらも、言葉だけははっきりと並べた。

「奥様が、かなり決定的な証拠を押さえたそうです。今回の件は……最初から最後まで、若林嬢の自作自演だったと証明できる、と」

若林詩羽の胸が、どんと沈んだ。

その瞬間、頬から血の気が引いていくのが分かる。

鳴海絃星が、証拠?

ありえない。

まさか、坂東浩が裏切った?

いや、そんなはずがない。同じ船に乗っている人間だ。あいつが口を割れば、自分だって無傷じゃ済まない。

若林詩羽は、鳴海絃星が脅しをかけて揺さぶっ...

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