第43章 真相

誰かが短く声を上げた瞬間、会場中の視線が一斉に入口へ吸い寄せられた。

八幡誠言が、冷えた気配を纏ってゆっくりと歩み入ってくる。

言葉にできないほどの圧が空気を押し潰し、息が詰まる。鳴海絃星から数歩のところで立ち止まると、彼は一度だけ彼女の顔をなぞるように見て、すぐに視線を外した。

そして低く目を落とし、脇に立つ大猫を見据える。

八幡誠言は鼻で嗤った。

「鳴海絃星。今度はいくら払った。こいつに偽証させるために」

その一言で、宴会場は瞬時に爆ぜた。

記者たちは火薬庫に火がついたみたいに押し寄せ、マイクが八幡誠言の顔に突き刺さりそうな距離まで迫る。

「八幡社長! それはどういう意味...

ログインして続きを読む