第77章 離婚しなさい!

周囲の視線が、いっせいに鳴海絃星へ突き刺さった。

川野剛は鳴海絃星を指さし、集まった人々へ泣きつくように訴える。

「皆さん、聞いてくださいよ! こいつ、俺の元嫁なんです! 昔、俺が貧乏だって理由で夫も子も捨てて、金持ちに乗り換えた。そこまでは……まあ、俺が甲斐性なしだったってことで飲み込みましたよ。けどな、娘は俺が一人で育てたんだ! 俺のたった一人の家族なんだよ!」

声が裏返る。

「それをこいつが、娘を騙して連れていった! 俺はてっきり、いい暮らしをさせてくれるのかと思った……なのに違った! 嫁ぎ先での立場を固めるために、俺の娘をジジイに嫁がせようとしてんだ!」

その瞬間、人だかり...

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