第101章 刑務所に入る

一体いつから放置されているのか見当もつかない。湖面にはゴミや藻がびっしりと浮き、見るも無惨な汚らしさを晒し出していた。

白川あかりの意識が途切れかけたその瞬間、手首に括られたロープが引き上げられた。新鮮な空気に触れた途端、彼女は生き返ったかのように貪り、息を吸い込む。

信じられない。まさか、篠崎司の名を出してもなお、自分に手を上げる人間がいるとは思いもしなかった。

ふと、ある考えが脳裏をよぎる。もしかすると、この男たちは篠崎司の差し金なのではないか。

篠原司が心底、想っているのは古川蘭だと、ずっと思っていた。だが辰巳和音から聞かされた事実は違った。篠原司は桜井昭子というあの「クズ」のた...

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