第223章 悔いを晴らす

若菜が司の方へと歩み寄ってくる。昭子もまた、その女性に見覚えがあった。

さっきモールの中で、司とその女性が親しげに寄り添っているのを目撃してしまったからだ。

何か込み入った話でもあるのだろう。昭子は気を利かせてその場を立ち去ろうとしたが、不意に手首を掴まれた。そのままぐいと引かれ、司の隣に立たされる。

「俺の姉貴だ。篠崎若菜っていう」

その言葉に、昭子はきょとんとした。姉弟……?

そういえば先ほど、店員が彼女を「篠崎さん」と呼んでいたのを思い出す。そこでようやく、自分が二人の関係を誤解していたことに気づいた。

若菜は司を一瞥すると、視線を昭子に移した。大人しそうな顔立ちに、澄んだ瞳...

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