第226章 彼女はどこだ

もしここで素直に教えてしまって、彼と司が一緒に昭子を奪い合うようなことになったらどうする?

あの二人には、これ以上波乱なんて必要ない。このタイミングで加賀なんかに割り込まれるわけにはいかないのだ。

「加賀様、一つお伺いしたいのですが、私の友人に何かご用でしょうか」

その言葉に、加賀は眉間の皺を深く刻み、目の前の美月を不機嫌そうに睨みつけた。冷たい声が響く。

「さっさと吐け」

美月は上目遣いで加賀を観察する。その剣幕からして昭子に気があるというよりは、因縁をつけに来た厄介者のようだ。

彼女は咳払いを一つして、首を横に振った。

「加賀様、他意はございませんが、友人をお訪ねになる理由を...

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