第228章 俺がいる、怖がるな

司の握力は凄まじく、加賀は息をすることさえままならない。顔を真っ赤にして、彼は喉の奥から声を絞り出した。

「やれ……」

その言葉を合図に、背後に控えていた護衛たちが一斉に懐から銃を抜き、二人へと向けた。

昭子は司の背後で無数の銃口を目にし、瞬時に血の気を失った。次の瞬間、司は彼女を抱き寄せ、その顔を自身の胸に強く押し付ける。

「昭子、怖がるな」

引き金が引かれようとしたその時、司の手にさらに力がこもる。彼は地を這う虫ケラでも見るような冷徹な眼差しで、加賀を見下ろした。

首を締め上げられた加賀は呼吸困難に陥り、言葉も出せず、ただ司を睨みつけることしかできない。

幼少期からの虚弱体質...

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