第236章 彼と共に生きる決意

「ランちゃん、いつ帰ってきたの? どうして事前に教えてくれなかったの?」

 昭子は満面の笑みで駆け寄った。

 蘭は手にした薬箱を軽く振ってみせ、片眉を上げておどけた。

「言ったでしょ? あなたの薬が切れる頃には、自然と戻ってくるって。私が戻らなかったら、誰が調合してあげるのよ。ね?」

 昭子は頷いてそれを受け取ると、彼女にお茶を淹れて座らせた。

「そういえば、ランちゃん。ここしばらく、須田さんがずっとランちゃんを探していたみたいですよ。すごく焦っている様子でしたけど」

 須田鶴雄の名が出た瞬間、蘭の表情がみるみる曇った。彼女は無表情で答える。

「知ってるわ。ただ、あの人の顔を見たくなかっ...

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