第242章 夢の結婚式

美月は彼の態度になんら動じることなく、その反応は極めて淡白なものだった。彼女は静かに首を横に振り、まっすぐに開け放たれた扉の方へと視線を向ける。

「あの時、あんたがどうやって響子を連れてあたしに恥をかかせたか……あんたは忘れたかもしれないけど、あたしは忘れない。だから、さっさと出てって」

それだけ言い捨てると、彼女は修斉に一瞥もくれず背を向けて階段へと足を向けた。リビングには修斉だけが取り残される。

その遠ざかる背中を、修斉は食い入るように見つめていた。胸の奥からじわりと広がる苦渋。強烈な焦燥感が襲いかかり、言葉にできない感情が彼を支配する。

酒を煽ったのは他でもない。アルコールで神経...

ログインして続きを読む