第280章 異父同母

放たれた弾丸は涼の太腿を掠め、鮮血が滲み出した。傷ついた彼を見て、ユウちゃんの泣き声はいっそう激しさを増す。その悲痛な絶叫に、涼は思わず少女の方へと顔を向けた。

もがきながらも必死にこちらへ駆け寄ろうとするユウちゃんの姿。それを見た涼は呆気に取られ、同時に胸の奥に微かな温もりが広がるのを感じた。

涼には、この小さな子供の行動が理解できなかった。一緒にいる時は事あるごとに怒鳴りつけ、手を上げてきたというのに。まさか自分が危険に晒された瞬間、彼女の第一反応が「自分を守ること」だとは、夢にも思わなかったのだ。

ユウちゃんの突飛な行動に、昭子は驚きを隠せなかった。だが、二人とも無事であることを確...

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