第284章 プロポーズの現場

美月は不満げに昭子を引き戻すと、真面目くさった顔で言った。

「今日は蘭に会うのよ? もっとちゃんとした格好しなきゃ。それに、あの蘭がディナーパーティーに連れてってくれるって言ってるの。すごく楽しいらしいから、やっぱりフォーマルな服じゃないとダメでしょ?」

それを聞いて、昭子は一瞬きょとんとしたが、すぐに彼女の意図を察した。思わず口元を緩ませ素直に頷く。

「ええ、あなたの言う通りね」

彼女は美月に連れられてクローゼットへ戻った。美月の指示に従い、純白のイブニングドレスに着替え、上品で淡いメイクを施す。美月は念入りに何度もチェックし、完璧だと確信すると、ようやく昭子の腕をとった。

「うん...

ログインして続きを読む