第311章 幼い頃からの劣等感と敏感さ

昭子が名刺を受け取るのを見て、ジョージは満足げに口元を緩めると、ボディーガードを引き連れて部屋を出て行った。

ジョージが去り、昭子が手元の名刺を見つめて考え込んでいると、横でずっとスナック菓子を貪っていた楠人が、ようやく袋を置いた。彼は昭子に手招きをする。

「おい弟子、真実が知りたいか?」

その言葉に、昭子の視線が鋭く楠人を捉える。楠人は杏や涼とも面識がある。彼らの間に何があったのか、知っているに違いないのだ。

彼女はすぐに頷き、目を輝かせながら楠人の元へと歩み寄った。

「先生、教えてください」

楠人はドアの方をチラリと確認してから、声を潜めた。

「ジョージは嘘をついている」

昭子は...

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