第323章 生きるに値せず

ジョージの視線が桜井杏の顔に落ちると、その瞳の色が少しずつ和らいでいく。彼は過去の追憶へと沈んでいった。

「桜井杏は、本当に優しかったな……俺を疑っていたくせに、俺が何も知らない被害者の振りをしていたら、それ以上責めるのを躊躇ってくれた」

「あの時、俺は思ったよ。もしかして桜井杏は、俺のことが少しは好きなんじゃないかって」

それを聞いた桐山涼は、「ありえない!」と怒号を上げ、彼の甘い夢を引き裂いた。

ジョージは伏せていた瞳を再び上げた。その時にはもう眼底の温かみは消え失せ、表情は一変して凄惨なものとなっていた。

「そんなこと、俺だってわかってるさ! だが考えずにはいられないんだよ! ...

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