第348章 婚姻届

柳瀬楠人は用事のため英国に残ることになり、ハワードもまた、家庭と仕事の拠点が英国にある以上、彼らと共に帰国することは叶わない。

別れ際、ハワードの瞳には名残惜しさが滲んでいた。

「ユウちゃん、これからはいい子にするんだよ。昭子おばさんとおじさんの言うことをよく聞くんだ。寂しくなったら、いつでも電話しておいで」

ユウちゃんは素直に頷くと、自ら歩み寄ってハワードを抱きしめた。

「ハワードおじさん、さようなら」

ハワードは微笑んだが、その眼眶は知らず知らずのうちに赤く染まっていた。彼は桜井昭子と篠崎司に向かって軽く頭を下げ、別れの挨拶とした。

「これからは、ユウちゃんを頼みます」

だが、...

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