第404章 謝罪はありえない

自分のためにここまでしてくれる望月延を見て、江口美月は胸が詰まり、かけるべき言葉が見つからなかった。

その時、電話のベルが鳴った。望月延が画面を確認すると、先ほど連絡を取ったばかりの弁護士からだった。急用かと思い通話ボタンを押したが、受話器の向こうから聞こえてきたのは、受任拒否の通告だった。

それを聞き、望月延は眉間に深い皺を刻んだ。

「どういうことですか? 話が違うじゃないですか」

相手は冷淡に言い放つ。

「そもそも、あなた方は事実関係を正確に話していなかったようですね。先ほど葉山弁護士から連絡がありましたが、証拠すら出せないそうじゃないですか。証拠もないのに、どうやって裁判で勝つ...

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