第432章 誰の車

見慣れない若者たちが数人、うつむいて立っている。彼らの背後にある曲がり角の先には、数台の改造車らしき姿がかすかに見えた。

どうやら彼らが、篠崎修斉とレースをしていた連中のようだ。

桜井昭子は小走りで駆け寄った。

そこでは篠崎若菜が、若者たちに怒声を浴びせているところだった。彼女は怒り心頭といった様子で、声のトーンも高い。

「あんたたち、頭はどうなってるの! こんな場所でのレースを唆すなんて、正気なの!?」

若者たちは気まずそうだったり、怯えていたりと様々だ。昭子の姿を認めると、一瞬驚いた表情を見せたが、すぐに顔を背けた。見知らぬ女の前で恥をかきたくないのだろう。

「若菜姉さん(ねえ...

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