第122章

彼女の周囲がどこか閑散としているのに対し、鈴崎潤のまわりはずいぶん賑やかだった。会場の中心にいるのは彼だと言わんばかりに、ひっきりなしに誰かが声をかけに来る。

ほどなくして、特別インタビューのコーナーが始まった。

最初に壇上へ上がったゲストは鈴崎潤。

向かいに座る司会者は作り込まれた美貌の持ち主で、笑みも隙がない。彼を見た瞬間、瞳いっぱいに「素敵」という感情が浮かんだ。

鈴崎潤はソファに腰を下ろすと、脚を組んだ。気だるげな所作なのに、圧がある。まるで舞台そのものが彼の庭になったみたいだった。

宝生知優の意識は勝手にそちらへ引き寄せられ、彼の独特なロジックに飲み込まれていく。

――...

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