第36章

一週間後。宝生知優が完璧に仕上げた設計図を取引先へ差し出した瞬間――

相手の目に宿った衝撃は、隠しようもなかった。

もともと彼らは、宝生知優を困らせるためだけに期限を一週間に設定していたのだ。

それがまさか、仕上げてくるどころか、目を見張る出来で叩きつけてくるなんて。

この案件をきっちり勝ち取った彼女の気分は、当然、上々だった。

知優はスマホを取り出し、契約書の写真を撮ると、真っ先に鈴崎潤へ送信する。

「旦那さま、手伝ってくれてありがとう。ミッション完了!」

写真の中で、彼女は契約書をひらひらさせながら、やけに楽しそうに笑っていた。

鈴崎潤はしばらくその画像を眺めていたが、す...

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