第12章
父の寝室を出るとき、私は意図的に携帯電話を父の布団の上、特に下半身の近くに置いた。海子が携帯電話を見つける際、必然的に父親の露出した陰茎も目にするはずだ。わざと携帯をナイトテーブルには置かなかった。もし部屋に入るなり海子が携帯を見つけてしまえば、父の露出した下半身に気づかずに、そのまま携帯を持って出てしまう可能性がある。それでは私の苦心の策が無駄になってしまう。
海子はもう父の寝室に入った。この瞬間、私の心臓は極限まで緊張していた。自分の出す音に細心の注意を払いながら、静かに耳を澄ませて向こうの様子を伺った。海子が私を寝室まで連れてきた後、部屋のドアを閉めてしまったため、父の寝室からの音は...
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チャプター
1. 第1章
2. 第2章
3. 第3章 

4. 第4章 

5. 第5章

6. 第6章

7. 第7章 

8. 第8章

9. 第9章

10. 第10章 

11. 第11章

12. 第12章 

13. 第13章

14. 第14章 

15. 第15章 

16. 第16章 

17. 第17章 

18. 第18章 

19. 第19章 

20. 第20章 

21. 第21章 

22. 第22章 

23. 第23章 

24. 第24章 

25. 第25章 

26. 第26章

27. 第27章 

28. 第28章 

29. 第29章 

30. 第30章 

31. 第31章 

32. 第32章 


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