第153章

 その占い師は、地面に置かれた酒と肴を一瞥すると、唇を引き結んで生唾を飲み込み、私を見て軽く頷いた。

 手にしていた竹板を置き、私が差し出した酒瓶を受け取る。軽く瓶を打ち合わせると、彼はごくごくと喉を鳴らして酒を煽り始めた。まるで長いこと何も口にしていないかのような、その狼のような貪り食う様といったら……。

「酒を恵んでくれて感謝するよ。袖振り合うも多生の縁だ、何か聞きたいことがあれば聞くといい」

 最初は互いに一言も発さず、ただ黙々と酒を酌み交わしていた。だが、瓶の中身が半分を過ぎた頃、酔いが回ってきたのか、彼の方から沈黙を破った。

「質問などありませんよ。ただ今夜は、誰かに酒に付...

ログインして続きを読む