第16章
ピンク色は艶めかしさを、百合は純潔を象徴している。私はもともと純潔の百合だったが、今やその花は変異し、純白から艶めかしいピンク色へと変わってしまった……心の中には吐き出したいことがたくさんある。だが、知り合いに聞かせるわけにはいかない。おそらくここでしか、心の全てを書き出すことはできないだろう。友人に向かって悩みや憂鬱を打ち明けるように。
私はピンク百合と言う。魅力的な容姿と気品を持っていると自負している。結婚前も結婚後も、私に艶めかしい好意を示す男性は数えきれないほどだった。でも私には幸せな家庭がある。家族のために懸命に働き、私を深く愛してくれる夫。可愛くて天然な息子の浩太。そして年老い...
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チャプター
1. 第1章
2. 第2章
3. 第3章 

4. 第4章 

5. 第5章

6. 第6章

7. 第7章 

8. 第8章

9. 第9章

10. 第10章 

11. 第11章

12. 第12章 

13. 第13章

14. 第14章 

15. 第15章 

16. 第16章 

17. 第17章 

18. 第18章 

19. 第19章 

20. 第20章 

21. 第21章 

22. 第22章 

23. 第23章 

24. 第24章 

25. 第25章 

26. 第26章

27. 第27章 

28. 第28章 

29. 第29章 

30. 第30章 

31. 第31章 

32. 第32章 

33. 第33章

34. 第34章 


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