第180章

 ふらふらとよろけながら川辺へ向かって歩くうちに、自分の身体がどんどん弱っていくのがわかった。外で一晩じゅう風に吹かれていたせいで、いつ倒れてもおかしくないくらいだ。

 川まであと少しというところで、震える指でスマホを操作し、船頭に電話をかける。川辺にたどり着いたときには、船頭はもうそこにいた。船頭が早すぎたわけじゃない。単に、俺の足が遅すぎただけだ。

「どうしたんだい? 顔色がひどいよ、血の気がまったくない。病院に連れて行こうか?」

 何度か俺を対岸まで運んでくれたことのある船頭は、もう顔なじみと言っていい。そんな彼が思わず心配そうな声を上げたということは、相当ひどい有様に見えたのだ...

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