第227章 IFストーリー

父は最後には承知してくれた。自分に対して負い目があると感じているのか、家に戻って私の手伝いをする、と決めてくれたのだ。けれど、その胸の内までは隠せない。父の表情には、帰りたくないという本音がありありと浮かんでいた。あんな諦めきった顔は、作ろうと思って作れるものじゃない。

食事を終えると、私は父に一度小島へ戻って荷物をまとめてくるよう頼んだ。その間に友人のエロ男へ電話をかける。家で起きた一連の出来事については何も話さず、ただ父の体調が良くないので、もう一人で外で働かせるつもりはない、とだけ告げた。

実のところ、それより前からエロ男は、父をうちの仕事に出すなと何度も言っていた。挙句の果てには...

ログインして続きを読む