第305章 IFストーリー

「あ……」

必死に声を殺していたのだろう。覚悟も決めていたはずなのに、父の亀頭がゆっくりと押し入ってきた瞬間、海子の喉からは抑えきれない甘い吐息が漏れた。父の亀頭があまりにも大きいせいなのか、それとも長いあいだ乾いていたそこを久しぶりに満たされたせいなのか――そのか細い嬌声には、快感と共に、どこか懐かしさのようなもの、そしてわずかな翳りすら滲んでいた。

さっき海子が自分から脚を持ち上げたのは、今夜、寝室にやって来たこと以外で唯一、自発的に見せた動きだったのかもしれない。けれど、そのひとつの能動は、決定的な意味を持っていた。

繋がった。父はまだ亀頭しか差し入れていない。だが、それでもふた...

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