第310章 IFストーリー

待つ時間というものは、やけに長く感じるものだ。

メッセージを送ってから、すでに三十分ほど経っていた。それでも海子からの返事はない。もしかして、メッセージ自体に気づいていないのか。それとも、どう返事をしたらいいのか悩んでいるのか。

ソファに座っていても、どうにも落ち着かない。電話をかけてしまおうかとも思うが、さすがに内容が内容だ。口頭で切り出すには重すぎる。最悪、家に設置してある監視ビデオを確認するしかないか――そんなことを考えながら、ドングルを差し込み、ビデオを立ち上げようとした、そのときだった。

スマホが、待ち焦がれていた通知音を鳴らした。

「全部……あなたに任せる……」

海子か...

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