第312章 IFストーリー

 目を覚ましたときには、もう翌日の朝だった。ぼんやりした頭で昨夜のことを思い出し、はっとして身を起こす。隣に視線をやると、そこにはもう海子の姿はなかった。

 胸がざわりと騒ぎ、寝ぼけ眼のままベッドを降りて寝室のドアを開ける。リビングに出た途端、キッチンから海子が朝食の載ったトレーを持って出てきた。表情はいつも通り、何事もなかったかのように穏やかだ。

 そこでようやく意識が現在に追いつく。時計に目をやると、もう朝のいつもの起床時間になっていた。

 このときになって、ようやく頭が完全に覚めてくる。とはいえ、まだ少しくらくらする。昨夜の酒が、まだ尾を引いていた。

「あなた、どうしたんですか...

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