第316章 IFストーリー

海子が部屋から出てきたあと、そのまま自分の寝室に戻って、すぐにまた眠ってしまった。

私はトイレに入り、便座に腰を下ろして煙草に火を点ける。胸のざわつきは、ゆっくりと落ち着いていく。だが、その一方で、どうにも言葉にしがたい違和感が消えなかった。

今夜の自分は、どうしてあんなにも受け身だったんだろう。

私が焦りすぎていたのか。それとも、たまたま状況が重なっただけなのか。

これまでの私の人生で、今みたいな展開は一度もなかったはずだ。全部偶然の産物なのか。それなのに、胸の底には、ずっと薄い異物感がこびりついて離れない。

寝室に戻り、ベッドに横になっても、長いこと目を閉じられなかった。

答...

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