第323章 IFストーリー

「あ……ん……お……」

 さっきの自分の言葉を、心の中で五回も繰り返さないうちだった。ビデオの中から、父のいつもと違ううめき声が聞こえてきて、我に返った私は顔を上げる。

 画面では、海子の尻と父の腰が、ぴったりと密着していた。一筋の隙間もない。監視カメラのいくつものアングルを切り替えてみても、海子の前後どこにも父の陰茎の影すら見えない。さっきまで誇示するようにそびえ立っていたあの太いモノが、まるで最初から存在しなかったかのように跡形もなく消えている。

 だが、今まで散々セックスの場面を目にしてきた私には、何が起こったのかなんて、説明されるまでもなかった。

 それでも、最後の最後に一縷...

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