第324章 IFストーリー

「……あ」

 静まり返っていた光景に、ようやく小さな波紋と声が生まれた。

 海子の口から、かすかな吐息が漏れる。細く長く、耳の奥をくすぐるような甘いうめき声。

 その声と同時に、海子の尻のほっぺがゆっくりと持ち上がり、父の腰元――茂った陰毛から、じわじわと離れていく。

 離れかけた二人のあいだを、ぶつり、と一本の太い肉棒がつなぎとめていた。

 青筋がぐるりと浮き上がり、びっしりと血管が走るその陰茎は、まるで何本ものミミズが絡みついているかのように、どす黒く脈打っている。

 さっきまで海子がしゃぶり上げて、つやつやと光っていたはずの陰茎は、今やひどく汚れて見えた。そこにまとわりつい...

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