第351章 IFストーリー

 時間にはまだだいぶ余裕がある。それでも、洗面なんてしていられなかった。顔を半分だけ洗ったところで、歯を磨く暇さえ惜しんでトイレを飛び出し、パソコンの前に戻ると、あわててドングルを差し込んだ。

 胸の奥が、ざわざわと騒ぎ出す。興奮……いや、恐怖に近いものが混じっていた。あの、昨夜の夢が本当に現実だったら――そう思うと、背筋が冷たくなる。けれど、知りたい。知って、向き合わなければならない。そう自分に言い聞かせた瞬間、両手が小刻みに震え始めた。

 昨晩の夕食の卓上で、時間を止める。マウスをクリックして、早送り……映像が動き出したところで、夕食も終盤、ちょうど私の顔が赤く火照り、かなり酔いが回...

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