第115章

授賞式が始まった。

司会者が壇上に上がり、長々とした開会の辞を述べた後、各賞の発表に移った。

中盤で進歩賞の発表が行われた。清香は上品な笑みを浮かべ、優雅な身のこなしで壇上に上がったが、客席からのまばらな拍手は、先ほどの受賞者たちに向けられた熱狂とは残酷なほど対照的だった。

知意は客席に立ち、トロフィーを抱えて降りてくる清香を無表情で見つめていた。

やがて、司会者が声を張り上げた。その声には明らかな興奮が混じっている。

「続きまして、本大会のグランプリ――夏目葵様、どうぞご登壇ください!」

怒涛のような拍手が巻き起こった。これまでのどの瞬間よりも熱烈な歓声が会場を包み込む。

知...

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