第118章

知意は中川社長との話が一段落したところで周囲を見回し、蓮の姿がすでにないことに気づいた。

眉をひそめて立ち上がると、主催者である中川社長に軽く会釈した。

「中川社長、少し失礼いたします」

ガラス張りの建物を抜け、廊下を伝って遊園地の奥へと向かう。

蓮の居場所には見当がついていた。人工湖の畔に建つアーチェリー場——この遊園地で最も静かで、プライベートな空間だ。

扉を押し開けると、蓮はシューティングラインに立ち、リカーブボウを手にサイトの調整を行っていた。

床から天井まである窓から陽光が降り注ぎ、彼の冷ややかな横顔を照らし出す。その真剣な眼差しが、彼をいっそう近づきがたい存在に見せて...

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