第122章

光は知意の手を引き、頬を真っ赤に染めながら裏庭へと駆け出した。

「お姉ちゃん見て、僕が植えたイチゴだよ!」

彼はしゃがみ込み、緑の葉をかき分けた。その下から真っ赤に熟した実がいくつか顔を出す。小さな両手で包み込むようにして、知意の目の前へ差し出した。

「すっごく甘いんだよ! 食べてみて!」

知意もしゃがんで、まだ太陽の温もりを残すそのイチゴを受け取り、そっとかじった。

果汁が口の中に広がり、その甘さに思わず目頭が熱くなる。

「美味しい。光が育てたイチゴ、世界で一番美味しいよ」

光はえへへと笑い、そばにあった小さなスコップを手に取って、知意の手に握らせた。

「お姉ちゃん、新しい...

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