第123章

彼の足元には吸い殻が何本も散らばっていた。すでに火が消えたものもあれば、まだ微かに赤みを帯びているものもあり、彼がここで長い時間立ち尽くしていたことを物語っている。

知意は眉をひそめ、思わず呆れたように目を伏せた。

本当についていない。皓を追い払ったと思ったら、今度は蓮だ。

彼女は手に保温ボトルを握りしめ、裏庭で水を待っている光のことを考えていた。早く戻らなければ、あの子を待たせてしまう。

この男と離婚の話をするのは、また別の機会にすればいい。どうせ今日という日はまだ長いのだ。

彼女は体を斜めにし、彼を避けるように早足で通り過ぎようとした。視界の端にすら彼を入れなかった。

「止ま...

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