第126章

夕食の時間。光は知意の手を引いてダイニングへと入っていった。

彼は彼女の手を離すと、食器棚へ駆け寄り、背伸びをしてお茶碗とお箸を取ろうとする。

「お姉ちゃんは座ってて! 僕がご飯よそってあげるから!」

知意はふっと微笑み、テーブルについた。光が不器用にご飯をよそうのを見守る。ご飯粒がいくつかこぼれてテーブルに落ちると、彼はそれを一粒ずつ拾って戻していた。

そのとき、入り口から足音が聞こえてきた。一人ではない。

知意が顔を上げると、二人の女性が入ってくるところだった。

冴子が前を歩き、その後ろに若菜が続いている。二人はダイニングテーブルに座る知意を目にした瞬間、ぴたりと足を止めた。...

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