第130章

光の目がぱっと輝いた。ベッドから起き上がり、スマホを抱きしめて声を上ずらせる。

「本当? 光、お姉ちゃんのおうちに行ってもいいの?」

「本当よ」

知意は頷いた。

「美味しいもの、たくさん作ってあげる」

光は嬉しさのあまりベッドの上をごろごろと二回ほど転がり、それからようやく父親の許可を得ていないことに気づいた。

振り返り、ベッドの傍らに座る蓮を見上げる。小さな顔は期待でいっぱいだ。

「パパ、僕、お姉ちゃんのおうちに行きたい。いい?」

蓮は絵本を置き、息子を一瞥してから、画面越しの女へ視線を移した。

その顔に一瞬だけ眼差しを留め、すぐに視線を外して光の髪をくしゃりと撫でる。

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