第131章

車はほどなくして古いマンションの下に停まった。光は窓から身を乗り出し、小さな窓を見上げて目を輝かせた。

「お姉ちゃん、ここに住んでるの? すっごく綺麗!」

知意はふわりと微笑み、チャイルドシートから彼を抱き上げた。

小さな腕が首に巻きつき、頬にちゅっとキスが落ちる。光はきょろきょろと辺りを見回し、目に入るものすべてが珍しいようだ。

部屋は2LDKと決して広くはないが、隅々まで清潔に整えられている。

靴を脱いだ光はリビングをぐるりと一周すると、タタタッとキッチンへ駆け込み、背伸びをしてコンロの上を覗き込んだ。

「お姉ちゃん、ご飯作ろ! 光、お野菜洗うのてつだう!」

知意は胸の奥が...

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