第140章

お菓子を食べ終えた光は、ほんの小さなあくびを一つ。まぶたが重たくなってきていたけれど、小さな手はまだ知意の服の端をしっかりと握ったまま離さなかった。

知意が彼の口元のパンくずを拭いてやり、そっと言った。

「光、おやすみの時間だよ。」

「お姉ちゃんも一緒に寝て。」

光の声はもう眠気でぼんやりとして、舌足らずだった。

知意が答えようとしたそのとき、蓮が立ち上がった。

彼は知意を一瞥し、淡々とした声で言った。

「お前が付き添ってやれ。俺は出てる。」

そう言うと、彼は子供部屋を出て行き、ドアが静かに閉まった。

知意はその閉まったドアを一瞬見つめたが、何も言わなかった。うつむいて光の布団を...

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