第161章

知意は彼の頭を撫で、優しく断った。

「お姉ちゃんはお仕事に行くの。今度お休みのときに、また光を遊びに連れて行ってあげるからね」

光はがっかりしながらも、聞き分けよく頷いた。

「わかった。じゃあ、お姉ちゃん早く帰ってきてね」

知意は彼の額にキスをして立ち上がり、客室を出た。

一階のダイニングテーブルにはすでに朝食が並べられていた。どれも胃に優しそうなあっさりとしたメニューばかりだ。

蓮はテーブルにつき、コーヒーカップを手にしていた。彼女が降りてきたのを見ると、その顔に一瞬だけ視線を留めたが、何も言わなかった。

知意は彼を見ようともせず、まっすぐ玄関へ向かった。

「食べてから行け...

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