第169章

知意はその小さな器を見つめ、顔からふっと笑みを消した。

無言のままワゴンを受け取り、部屋の中へと押し入れた。

光は彼女の後ろをついてきて、椅子によじ登ると手招きした。

「お姉ちゃん、早く食べて! パパがね、これすっごくいいもので、お姉ちゃんの体にいいって言ってたよ」

知意は器の前に座り、蓋を開けた。ふわりと良い香りが漂ってくる。

スプーンを手に取り、一口すくって口に運ぶ。上品な甘さで、温度もちょうどよかった。

淡々と一口ずつ食べ進めながら、知意は内心で冷笑していた。

裏では私を死ぬほど憎んでいるくせに、息子の前では甲斐甲斐しい父親を気取るなんて。白々しいにもほどがある。

これ...

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