第170章

知意は冷ややかな顔つきで一歩も引かず、単刀直入に言った。

「あの子の着替えのパジャマを取ってきて。今夜、光は私と一緒に寝るから」

蓮は素っ気なく返す。

「欲しいなら自分で取りに行け」

知意は眉をひそめ、鋭い視線を向けた。

これ以上言葉を交わすのも億劫になり、彼をきつく睨みつけると、踵を返して彼の部屋へ入る。光の小さなリュックとソファに落ちていた上着を手に取り、部屋を出た。

彼のそばを通り過ぎる際、知意は一瞥もくれなかった。

「知意」

彼が手を伸ばし、彼女の前に立ち塞がる。その腕が廊下を遮り、行く手を阻んだ。

「少し話そう」

知意は足を止め、顔を上げて彼の冷峻な顔を見つめた...

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