第18章

宴会は続く。司会者が新郎新婦のロマンチックな馴れ初めを熱っぽく語り、会場は熱気に包まれていた。

知意は相変わらず一番目立たない片隅に座り、周囲の喧騒から完全に浮いていた。

その時、宴会場の入り口付近で微かなざわめきが起きた。彼女は無意識に視線を向ける。

蓮が現れたのだ。

ダークスーツに身を包み、ネクタイは締めていない。シャツの襟元はわずかに開いていたが、彼が生まれ持つ人の上に立つ者特有の威圧感は少しも損なわれていなかった。

彼が彼女の前に姿を見せるのは、数日ぶりのことだ。

最後にこうして彼の姿をはっきりと見たのがいつだったか、知意は思い出せないほどだった。

魔が差したように、彼...

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