第28章

子供の話題で当たり障りのない会話が少し続き、表面上は和やかな空気が流れていた。

しばらくして、冴子がふと何かを思い出したように、知意に向かって穏やかに声をかけた。

「知意、鈴木に頼んでベッドの寝具を新しいものに替えさせておいたの。古いのは一旦しまってあるわ。先に二階へ上がって見てきてくれないかしら? もし合わなかったら、鈴木に言ってちょうだいね」

暗に席を外すよう促しているのだ。

知意は大人しく立ち上がった。

「わかりました、お義母さん」

そして源一郎と正臣に軽く会釈をし、背を向けて階段を上った。

見慣れた寝室に戻ると、案の定、使い慣れた綿の布団は消え、代わりに豪奢な模様が施さ...

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