第42章

名山はネクタイを締め直しながら言った。

「昔からの友人が口利きしてくれてな。『サウスヒルズの風』のテーマにすごく興味を持っているらしく、前向きに検討したいそうだ! ちょっと話を聞いてくるよ!」

「本当? よかったね、お父さん!」

知意の胸が弾んだ。スターシャイン動画はここ数年で急成長しているプラットフォームだ。規模こそまだシャイニングには及ばないものの、ユーザーのアクティブ率は高い。もし提携できれば、間違いなく良い選択肢になる。

もしかして、先輩のほうからこんなに早く連絡がいったのだろうか。

「お前は家でゆっくり休んで、母さんについててやりなさい。すぐ戻るから!」

名山の顔には少...

ログインして続きを読む