第44章

晩が彼女を迎えに来た。その相変わらず蒼白な顔色を見て、痛ましそうに顔をしかめる。

「ねえ、数日うちのアパートに来ない? 狭いけど静かだし、私が面倒を見てあげられるから」

知意は首を振り、車窓を飛ぶように流れていく街の景色を見つめた。

「ううん、いいの、晩。私……まずは実家に帰りたいな」

晩はため息をつき、それ以上は無理強いせず、車をショッピングモールへと向けた。

「少し歩こうよ。何か買って、気分転換しなきゃ」

二人はモールの中をあてもなく歩いた。

いつの間にか、ベビー用品のフロアに足を踏み入れていた。

色とりどりのおもちゃ、小さな服、ふかふかのおくるみ、可愛らしい哺乳瓶……。...

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