第47章

由美子は涙を拭いながら訴えた。

「今回の映画が上手くいって、ちゃんとお金が入ることを祈るばかりだよ。お金が入ったら、まずは遠のこれからの学費をしっかり取り分けて、残りは……歯を食いしばってでも貯めて、神谷の家に返してやるんだ! すぐには全額返せなくても、こっちの筋は通す! そうすれば、知意だって少しは胸を張れるようになる。もし……もし離婚できるなら、しちまえばいい! あんな男も、あんな家も、うちの娘にはもったいないくらいだ! 自分の娘は、自分たちで大事にするんだから!」

名山は長い沈黙のあと、重々しく頷いた。

「ああ。この仕事が片付いたら……なんとかしよう」

老夫婦は、それきり言葉を...

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