第61章

一方、個室の空気は相変わらず和やかだった。

晩は知意の皿に料理を取り分けた。

「今回戻ってきてから、目が回るほど忙しくなるんじゃない? 周藤教授から聞いたけど、スターシャインのプロジェクトがまとまれば、事前準備だけでも相当な時間がかかるし、その後も山ほど仕事が控えてるって」

知意は頷き、淡々とした表情で答えた。

「忙しいくらいがちょうどいいわ。お金を稼ぐのに、楽な道なんてないもの」

「それはそうね」

晩は笑みをこぼした。

「でも、あまり無理しないでね。体が資本なんだから。そうだ、どうせここ数日はまだ本格的に始動しないんだし、明日、海へ遊びに行かない? 北峰湾に新しいリゾート施設...

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