第81章

ショッピングモールを出ると、午後の陽射しが容赦なく降り注ぎ、少し眩しかった。

知意は入り口に立ち、大きく息を吸い込み、そしてゆっくりと吐き出した。

先ほどの光景が、まだ脳裏で再生されている。

冴子の警戒心も露わな険しい顔、清香の瞳の奥に隠しきれない優越感、そして、あの見下すような詰問。

何年も前の自分を思い出す。神谷家の冷たい床にひざまずき、あの男に少しでも目を向けてほしいと惨めに乞うていた姿を。

皆の顔色を窺い、必死に機嫌を取ろうとしたのに、返ってくるのは日増しに深まる軽蔑だけだった。

もう、あんな真似はしない。

彼女は顔を上げ、陽光に向かって背筋を伸ばし、一歩、また一歩と前...

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