第85章

電話の向こうで、坂上弁護士は承諾した。

通話を切り、知意は晩を見て微かに口角を上げた。

「コーヒーでも一緒にどう?」

晩は彼女のその飄々とした様子を見て、腹の虫が半分以上収まり、代わりに言い知れぬ感心が湧き上がってきた。

晩は頷き、給湯室へ向かってコーヒーを二杯淹れて戻ってきた。

二人はオフィスに座り、コーヒーを飲みながら知らせを待った。

パソコンの画面ではコメントが絶え間なく更新され、罵詈雑言が波のように押し寄せている。

知意は時折それに目をやるだけで、顔色は普段と変わらない。

一時間後、坂上弁護士から折り返しの電話が鳴った。

「判明しました」

彼の声には幾分かの深刻さ...

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