第33章

言い終えるなり、彼は一方的に電話を切った。

浅沢瑶はスマホを傍らに放り投げ、目を閉じて、混沌とした闇の中へ沈んでいくのに身を任せた。

階下のレストラン。盛岡晃はスマホをしまい、険しい顔で宴会場でグラスを交わす人々を一瞥した。

これ以上付き合う気になれず、きびすを返して人目のつかない片隅へ移動し、アシスタントに電話をかけた。

「ホテルの中華レストランで、消化のいい昼食を見繕って俺の部屋へ届けろ」

手短に指示を出し、少し考えてから付け加える。

「山芋とスペアリブのスープに、季節の野菜炒め。主食は白粥にしてくれ」

電話を切り、上の階へ向かおうとしたそのとき、タイミングよく宇佐美萌が目...

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